ホテル立山 宿泊記|閉館前に泊まった最後の夏。室堂と黒部ダム1泊2日

ホテル立山 旅行

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載内容は2026年7月の訪問時点の実体験に基づきます。

この記事の結論

  • ホテル立山の宿泊事業は 2026年8月31日の営業をもって終了 しました(最終宿泊は8月30日チェックイン分)。
  • 建物は 星野リゾートが取得済み。ただし再開の時期や形態は現時点で未発表です。
  • この記事は、終了前の 2026年7月初旬 に家族で1泊2日で泊まってきた記録です。
  • 公式サイトの予約枠が満室でも、旅行会社の確保枠で予約が取れました。
  • 室堂には他にも宿泊施設があるため、これから室堂に泊まることは今も可能 です(記事後半にまとめています)。

標高2,450m、日本で最も高い場所にあるリゾートホテルとして知られたホテル立山。

「一度は泊まってみたい」と思っているうちに、宿泊事業が終了するというニュースが出ました。そこで、終了前に家族で泊まりに行くことにしました。

行き先は、富山駅から立山黒部アルペンルートを経由して室堂へ。ホテル立山に1泊し、翌日は黒部ダムまで足を延ばすルートです。

この記事では、予約の取り方から移動ルート、室堂の散策、黒部ダムまでを、実際の時間や状況を交えて紹介します。

  1. ホテル立山は2026年8月31日で宿泊事業を終了しました
  2. ホテル立山の予約が取れない時の対処法|公式が満室でも旅行会社枠が残っていた
    1. 予約開始日は4月1日の10時。開始直後に人気日程は埋まった
    2. 公式が満室でも、旅行会社の予約枠が残っていることがある
  3. ホテル立山はいつ泊まるのがベスト?4〜5月(雪の大谷)と7月を比較
  4. 立山黒部アルペンルートのルート|往復と通り抜けはどっちが良い?
    1. 今回「往復ルート」を選んだ理由
  5. 1泊2日のタイムスケジュール
  6. 1泊2日の費用【家族3人・1人あたり】
  7. 1日目|大阪から室堂へ
    1. 大阪から富山までのアクセス
    2. 富山駅で寿司ランチ|人気店が混んでいた時の選択肢
    3. 富山市役所の展望塔から富山市街を一望
    4. 富山地方鉄道で立山駅へ(普通列車で約1時間15分)
  8. 立山ケーブルカーと高原バスで室堂へ|道中の見どころ
  9. 室堂の天気は変わりやすい|霧でも散策できた実例(7月初旬の気温と残雪)
    1. 7月初旬の室堂の服装
    2. 散策コース|玉殿の湧水・みくりが池展望台・エンマ台
    3. エンマ台では硫黄の臭いで一時通行禁止に
  10. 室堂で雷鳥に会えた場所と時間帯
  11. ホテル立山の温泉と夕食(和食懐石)
    1. 温泉は時間帯によってかなり混む
    2. 夕食は室堂ターミナル内の「レストラン立山」
    3. 部屋から見た夕焼けと、見られなかった星空
  12. 2日目|朝食の席取りから黒部ダムへ
    1. 朝風呂は早い時間なら貸切状態
    2. ホテル立山の朝食レポ|窓際席を取るには早めに並ぶ
    3. チェックアウト後も荷物を預けられる
  13. 室堂から黒部ダムへ|乗り継ぎと所要時間
  14. 黒部ダムの観光放水はいつ見られる?虹がかかる条件
    1. 展望台まで上がると全体のスケールが分かる
    2. 混雑を避けるなら午前の早い時間
  15. 大観峰で最後の景色を楽しむ
  16. 室堂最後の食事は「立山そば」
  17. 室堂から大阪へ|帰りの行程
  18. ホテル立山の宿泊は終了。これから室堂に泊まるなら
  19. 先に知っておきたいこと
  20. まとめ|移動は大変。それでも行く価値のある場所だった

ホテル立山は2026年8月31日で宿泊事業を終了しました

まず、この記事を読む前に押さえておきたい事実関係を整理します。

施設名ホテル立山(富山県中新川郡立山町・室堂ターミナル)
標高約2,450m(日本最高所のリゾートホテル)
開業1972年
宿泊事業の終了2026年8月31日の営業まで(最終宿泊は8月30日チェックイン分)
終了の理由運営会社が運輸事業へ経営資源を集中させるための事業再編
終了後の建物星野リゾートが取得
再開の時期未発表
終了後も続くもの室堂ターミナル内のレストラン・売店は営業を継続

※最新の情報は必ず立山黒部アルペンルート公式サイトでご確認ください。

ここが誤解されやすい

「星野リゾートに引き継がれる=すぐに星野リゾートとして泊まれる」ではありません。公表されているのは 建物を星野リゾートが取得したこと までで、いつ・どのような形で再開するのかは発表されていません。「ホテル立山 星野リゾート いつから」と調べている方は、続報を待つ必要があります。

なお、ホテルの宿泊は終了しましたが、室堂ターミナルのレストランや売店は今後も営業が続きます。日帰りで室堂を訪れること自体は、これまで通り可能 です。

ホテル立山の予約が取れない時の対処法|公式が満室でも旅行会社枠が残っていた

予約開始日は4月1日の10時。開始直後に人気日程は埋まった

ホテル立山の予約開始日は4月1日でした。もともと人気のホテルですが、宿泊事業の終了が決まっていたこともあり、例年以上に競争が激しくなることが予想されました。そこで、10時になる前からパソコンの前で待機しました。

これで大丈夫だろうと思っていたのですが、予約サイトを開いた瞬間から、人気の4〜5月と8月の宿泊日が次々に埋まっていきました。完全に早い者勝ちの状態です。結果として、公式サイトの予約枠では希望の部屋を取ることができませんでした。

公式が満室でも、旅行会社の予約枠が残っていることがある

ここで諦める必要はありませんでした。ホテル立山には、個人向けに公式サイトで販売される枠だけでなく、旅行会社があらかじめ確保している枠 があります。今回はJTB側で確保されていた枠から予約することができました。

満室表示のときに確認する順番

  1. 公式サイトの予約枠(日を変えてキャンセル拾いを再確認)
  2. 大手旅行会社の確保枠(JTB・日本旅行・近畿日本ツーリストなど)
  3. 宿泊予約サイトのプラン(交通付きプランは別枠のことがある)
  4. 電話での空室確認(Web未反映のキャンセルが残る場合がある)

人気の山岳ホテルや旅館では同じ構造になっていることが多いので、公式サイトが満室でも旅行会社の予約サイトを一通り確認してみることをおすすめします。これは他の宿でも使える考え方です。

室堂・立山周辺の宿を探す

室堂の山小屋・温泉宿や、前泊に便利な立山駅周辺・富山市内の宿はこちらから空室を確認できます。

※リンク先の価格・空室状況は各サイトの表示をご確認ください。

ホテル立山はいつ泊まるのがベスト?4〜5月(雪の大谷)と7月を比較

当初、家族からは4月末〜5月に行きたいという希望がありました。理由は、立山の名物である「雪の大谷」です。それでも今回、あえて7月を選びました。理由は次のとおりです。

4月中旬〜5月7月(今回)
雪の大谷見られる(最大の見どころ)終了している
残雪一面が雪散策路の一部に残る
みくりが池周辺の散策雪に覆われ、歩ける範囲が限られるほぼ問題なく歩ける
気温・防寒冬に近い装備が必要長袖+薄手のアウターで対応可能
混雑非常に多い普通

今回は両親も一緒の家族旅行だったため、「雪はある程度残っているけれど、周辺も歩ける時期」を優先しました。実際に7月初旬に行ってみると、散策路の一部にはまだ雪が残っていて、夏とは思えない景色を見ることができました。雪の大谷が最優先でないなら、7〜8月は歩きやすさとのバランスが良い時期だと思います。

立山黒部アルペンルートのルート|往復と通り抜けはどっちが良い?

宿の予約が取れたら、次はルートの決定です。立山黒部アルペンルートは、富山県側の立山駅と長野県側の扇沢駅の間を、ケーブルカー・高原バス・トンネル電気バス・ロープウェイなど複数の乗り物を乗り継いで移動します。

ルート① 通り抜け

立山駅 → 室堂 → 黒部ダム → 扇沢駅

向いている人:長野側へ抜けて旅を続ける人

ルート② 往復 今回これ

立山駅 → 室堂 → 黒部ダム → 室堂 → 立山駅

向いている人:室堂に泊まり、往復とも富山側の人

ルート③ 逆向き通り抜け

扇沢駅 → 黒部ダム → 室堂 → 立山駅

向いている人:長野側から入る人

今回「往復ルート」を選んだ理由

扇沢側へ抜ける場合、扇沢から先のバスや電車の本数が限られます。ホテル立山に宿泊する前提だと、移動時間の制約で室堂周辺を歩く時間が十分に取れなくなる可能性がありました。帰りも同様です。家族旅行なので、移動だけで疲れてしまうより、「ホテル立山に泊まって、室堂と黒部ダムをゆっくり見る」ことを優先しました。

大阪 → 富山 → 立山 → 室堂 → 黒部ダム → 室堂 → 立山 → 富山 → 大阪

アルペンルートは見どころが多い一方、乗り継ぎが多く移動時間が長くなります。振り返ってみても、移動している時間がかなり多い旅でした。日程に余裕がない場合は、往復のほうが計画は立てやすいと思います。

※乗り物ごとの詳細は立山黒部アルペンルート公式サイトをご確認ください。

1泊2日のタイムスケジュール

実際の行程を時系列でまとめます。

1日目 大阪 → 富山 → 室堂

  • 8:49大阪駅発(特急サンダーバード)/約1時間14分
  • 10:03敦賀駅で北陸新幹線「つるぎ」に乗り換え/約1時間23分
  • 11:26富山駅着・昼食(寿司)
  • 12:00富山市役所展望塔で市街を一望/約30分
  • 13:00電鉄富山駅発(富山地方鉄道・普通列車)/約1時間15分
  • 14:13立山駅着 → 立山ケーブルカーで美女平へ/約7分
  • 15:00美女平 → 立山高原バスで室堂へ/約50分
  • 16:00過ぎ室堂着・ホテル立山チェックイン
  • 16:30室堂周辺を散策(玉殿の湧水・みくりが池・エンマ台)
  • 18:00温泉 → 夕食(レストラン立山・和食懐石)

2日目 室堂 → 黒部ダム → 大阪

  • 5:00起床・朝風呂
  • 6:45朝食(レストラン立山・バイキング)
  • 8:00チェックアウト・荷物をロビーに預ける
  • 8:15室堂 → 立山トンネル電気バスで大観峰/約10分
  • 8:30大観峰 → 立山ロープウェイ → 黒部平/約7分
  • 8:50黒部平 → 黒部ケーブルカー → 黒部湖/約5分
  • 8:55黒部湖から徒歩で黒部ダムへ・観光放水
  • 10:37折り返し。大観峰で下車して景色を楽しむ
  • 10:55室堂へ戻り、荷物を受け取る・立山そばで昼食
  • 12:00室堂 → 高原バスで美女平/約50分
  • 13:20美女平 → ケーブルカー → 立山駅/約7分
  • 13:45立山駅 → 電鉄富山駅/約1時間15分
  • 18:00頃大阪着

1泊2日の費用【家族3人・1人あたり】

項目金額備考
大阪駅〜富山 往復(サンダーバード+北陸新幹線)20,580円
アルペンルート(電鉄富山駅〜黒部ダム往復)17,600円詳細は立山黒部アルペンルート公式サイト(運賃)を参照ください
宿泊(ホテル立山・1泊2食/和食懐石)48,300円プランによって金額は異なります
合計(1人あたり)86,480円

※料金は2026年7月時点のものです。運賃・料金は改定される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

1日目|大阪から室堂へ

大阪から富山までのアクセス

旅行前の天気予報は、2日間とも雨でした。「せっかくの立山なのに」と心配していましたが、出発日が近づくにつれて予報が改善し、当日は晴れ予報に変わりました。大阪駅で家族と待ち合わせ、特急サンダーバードで敦賀駅へ。敦賀駅で北陸新幹線「つるぎ」に乗り換え、富山駅を目指します。

富山駅で寿司ランチ|人気店が混んでいた時の選択肢

富山駅に着いたのは昼頃。せっかくなので、昼食は富山名物の寿司にしました。候補にしていたのは富山駅近くの人気店「廻転とやま鮨」。ただ、予想どおりかなりの混雑でした。そこで、隣にあった「炙り庵 とやま鮨」に入りました。

富山市役所の展望塔から富山市街を一望

立山駅へ向かう電車の時間まで余裕があったので、富山市役所へ。市役所には展望スペースがあり、富山市内を上から眺めることができます。天気が良かったこともあり、市街地を一望できて気持ちの良い時間でした。

以前富山を訪れたときは駅の反対側を中心に回っていたため、今回は駅周辺を軽く散策する形になりました。富山駅周辺をしっかり観光するなら、反対側のエリアも含めて計画すると良さそうです。

富山地方鉄道で立山駅へ(普通列車で約1時間15分)

富山駅に戻り、富山地方鉄道で立山駅へ向かいます。今回は4両編成の普通列車に乗りました。電鉄富山駅から立山駅までは、普通列車で約1時間15分 です。時間帯や日によっては特急も運行されていますが本数は多くないため、利用する場合は事前に時刻を確認しておくことをおすすめします。

車窓から富山の街並みと山の景色を眺めているうちに、少しずつ立山へ近づいていきます。

富山地方鉄道の車両

立山ケーブルカーと高原バスで室堂へ|道中の見どころ

立山駅からは、いよいよアルペンルートです。まず立山ケーブルカーで美女平へ。

立山ケーブルカー

美女平からは立山高原バスに乗り換えて室堂を目指します。このバス区間には見どころが2つあります。

立山杉

道中では、幹のかなり太い立山杉を見ることができます。

称名滝

落差約350m、日本一の落差 を持つ滝として知られています。

バスはこうした見どころの前で速度を落として走ってくれるため、車窓からでも十分に景色を楽しめます。座席は進行方向に対してどちら側かで見え方が変わるので、余裕があれば意識しておくと良さそうです。

室堂の天気は変わりやすい|霧でも散策できた実例(7月初旬の気温と残雪)

室堂に近づくにつれて景色が一気に変わり、ホテルが近づく頃にはかなり濃い霧に包まれました。視界が悪く、「これでは周辺を散策できないかもしれない」と不安になったほどです。

ホテル立山に到着したのは16時過ぎ。チェックインを済ませ、荷物を置いてから、暗くなる前に室堂周辺を少し歩くことにしました。

7月初旬の室堂の服装

標高2,450mの室堂は、平地よりおおよそ15℃前後低くなります。7月初旬でも、散策路の一部は雪に覆われていました。

夏の室堂 散策チェックリスト

  • レインウェアかフード付きの上着(傘は風で使いにくい)
  • 滑りにくい靴(残雪や濡れた木道あり。サンダルは避ける)
  • 長袖+防風性のある上着(平地より15℃前後低い)
  • サングラスと日焼け止め(霧が晴れると日差しが強い)
  • 双眼鏡または望遠が使えるカメラ(雷鳥用)
  • 火山ガス(硫黄)の規制情報を現地表示で確認

散策コース|玉殿の湧水・みくりが池展望台・エンマ台

玉殿の湧水 → みくりが池展望台 → エンマ台

ホテル周辺には霧が立ち込めていましたが、歩き始めると少しずつ霧が晴れてきました。ホテルや周囲の山々が見えるようになり、気づけばかなり良い天気に。

山に霧が残っていることで、晴天とはまた違った幻想的な景色を見ることができました。霧=散策を諦める、とは限りません。 室堂の天気は短時間で変わるので、まずは外へ出てみるのがおすすめです。

立山玉殿の湧水
霧が晴れたみくりが池と室堂の山々

エンマ台では硫黄の臭いで一時通行禁止に

エンマ台周辺を歩いていると、突然、強い硫黄の臭いが漂ってきました。一時的に通行禁止になるほどで、少し驚きました。

注意:火山ガスの区域があります

この付近は地獄谷から火山ガスが流れてくるエリアです。呼吸器に不安がある方は特に、現地の案内表示に従って行動してください。

室堂で雷鳥に会えた場所と時間帯

みくりが池周辺を歩いていると、人だかりができていました。近づいてみると、雷鳥 がいました。立山といえば雷鳥ですが、まさか実際に見られるとは思っていなかったので、かなりテンションが上がりました。

ただ、かなり遠い場所にいたため、肉眼では「何かいる」という程度。スマホでも撮影してみましたが、当然ながら全く判別できませんでした。近くにいたカメラマンの方が撮影した写真を見せてもらうと、そこにはしっかりと雷鳥の姿がありました。

雷鳥に会えたときの条件

時期7月初旬
時間帯夕方(16時台〜17時台)
場所みくりが池周辺の遊歩道沿い
天候霧が出たり晴れたりを繰り返す状態

雷鳥は霧やガスがかかった日に姿を見せやすいと言われています。もちろん野生の鳥なので保証はできませんが、双眼鏡か望遠が使えるカメラを持っていくと、出会えたときの満足度が大きく変わります。 スマホだけでは、いた記録すら残せません。

雷鳥は国の特別天然記念物です。近づかない、追いかけない、フラッシュを使わない、といったマナーは必ず守ってください。

今回持って行けば良かったもの

コンパクト双眼鏡(8倍)

雷鳥は遠くにいることが多く、スマホでは記録にも残りません。軽い双眼鏡があるだけで満足度が変わります。

ホテル立山の温泉と夕食(和食懐石)

温泉は時間帯によってかなり混む

散策を終えてホテルへ戻り、夕食前に温泉へ向かいました。ちょうど混み合う時間帯だったため、ゆっくりとは入れませんでした。山の景色を眺めながらの入浴は気持ちよく、移動の疲れもリフレッシュできましたが、時間をずらせるならそのほうが快適だと思います(翌朝の朝風呂は貸切状態でした)。

夕食は室堂ターミナル内の「レストラン立山」

今回はホテル立山の最後の年ということもあり、少し奮発して和食懐石を予約していました。夕食会場はホテル館内ではなく、室堂ターミナル内にある「レストラン立山」です。

標高2,450mという立地から、正直そこまで期待していなかったのですが、新鮮な刺身や肉料理が出てきて、良い意味で期待を裏切られました。「山の上だから」と食事に期待していない方こそ、一度体験してほしい内容でした。

ホテル立山の和食懐石の夕食

部屋から見た夕焼けと、見られなかった星空

夕食後に部屋へ戻ると、ちょうど夕焼けが綺麗な時間帯でした。しばらく窓から景色を眺めて過ごしました。

もうひとつ楽しみにしていたのが夜空です。標高2,450mなら満天の星空が見られるだろうと期待していました。しかし夜になると雲が多くなり、星空はほとんど見られませんでした。これは心残りです。その後は部屋で飲みながら、1日目を終えました。

部屋から見た夕焼け

2日目|朝食の席取りから黒部ダムへ

朝風呂は早い時間なら貸切状態

2日目は早朝に起床し、まず朝風呂へ。ちょうど誰もいないタイミングで、静かな山の空気を感じながらゆっくり浸かることができました。前夜の混雑とは対照的でした。

ホテル立山の朝食レポ|窓際席を取るには早めに並ぶ

朝風呂のあと、そのまま朝食へ向かいました。会場は前夜と同じ「レストラン立山」です。ところが、開店前からすでに多くの人が並んでいました。部屋の鍵を見せて朝食券を受け取り、レストランへ向かったものの、景色の良い窓際の席はすでにほとんど埋まっていました。

席は取れませんでしたが、バイキングは種類が豊富で料理も美味しく、満足できました。

チェックアウト後も荷物を預けられる

ホテル立山では、チェックアウト後もロビーに荷物を預けておくことができました。これは観光するうえでかなり便利です。荷物を預けて、手ぶらで黒部ダムへ向かいました。

室堂から黒部ダムへ|乗り継ぎと所要時間

室堂から黒部ダムまでは、次のように乗り継ぎます。

  1. 室堂 →(立山トンネル電気バス)→ 大観峰
  2. 大観峰 →(立山ロープウェイ)→ 黒部平
  3. 黒部平 →(黒部ケーブルカー)→ 黒部湖
  4. 黒部湖から徒歩で黒部ダムへ

今回は始発の電気バスに乗りました。大観峰からの景色も良いのですが、まずは黒部ダムを優先し、大観峰は帰りに立ち寄ることにしました。混雑する場所を先に押さえる という考え方です。ケーブルカー、ロープウェイ、電気バスと乗り物が次々に変わるので、移動そのものも楽しめます。

黒部ダムの観光放水はいつ見られる?虹がかかる条件

黒部ダムでは、例年6月頃から10月頃にかけて 観光放水 が行われています。

※実施期間・時間は年によって変わります。訪問前に黒部ダム公式サイトで必ずご確認ください。

この日は天気に恵まれ、ちょうど放水を見ることができました。そして晴れていたからこその嬉しい出来事がありました。放水で発生した水しぶきに、綺麗な虹 がかかっていたのです。巨大なダムから勢いよく落ちていく水と、そこに重なる虹。かなり迫力のある景色でした。

虹が出る3つの条件

  • 放水が行われている期間であること
  • 晴れていること(曇りでは水しぶきが光らない)
  • 太陽が高い日中の時間帯であること

放水そのものは天気に関係なく見られますが、虹まで見たい場合は晴れた日の日中を狙うことになります。

黒部ダムの観光放水
黒部ダムの観光放水にかかった虹

展望台まで上がると全体のスケールが分かる

黒部ダムには飲食店や売店もあり、休憩しながら食事をしたり、お土産を買っている人が大勢いました。そのうえで、ぜひ行ってほしいのが ダムを見下ろせる高台の展望台 です。ここまで上がると、

  • ダム湖
  • 巨大なダム本体
  • 観光放水
  • 周囲の山々

を一度に見渡すことができます。えん堤から間近で見る放水も迫力がありますが、少し高い場所から全体を眺めると、その巨大さがより実感できます。階段を上る必要があるので、時間と体力には少し余裕を見ておいてください。

混雑を避けるなら午前の早い時間

滞在しているうちに人がどんどん増えてきたため、早めに戻ることにしました。始発で向かったことで、比較的落ち着いた時間帯に見ることができたのは良かった点です。

大観峰で最後の景色を楽しむ

帰りは途中の大観峰駅で一度下車しました。大観峰には大きな売店などはなく、休憩スペースと展望スペースがあります。ここからは、ロープウェイが山の斜面を移動していく様子を眺めることができます。

景色だけでなくロープウェイそのものを撮影している人も多く、写真を撮る人には面白い場所です。

室堂最後の食事は「立山そば」

室堂へ戻り、ホテルで預けていた荷物を受け取ります。ホテル立山の外観には、ところどころ年季を感じる部分もありました。一方で、客室やレストランは綺麗に整えられており、食事も美味しく、宿泊全体としてはかなり満足度の高いものでした。

出発前に、室堂ターミナルにある 「立山そば」 で昼食にしました。立ち食いスタイルの蕎麦屋です。山の上で食べる蕎麦というのも、なかなか良いものでした。

ただし、昼頃になるとレストランやティーラウンジはかなり混雑するという声もあります。食事をする場合は、時間を少しずらすのがおすすめです。

室堂から大阪へ|帰りの行程

高原バスに乗り、約50分かけて山を下って美女平へ。そこからケーブルカーで立山駅、さらに富山地方鉄道で電鉄富山駅へ戻ります。

予約していた新幹線の時間よりかなり早く富山駅に着いたため、列車の時間を変更してもらい、予定より早く帰ることにしました。指定席は空きがあれば変更できる場合があるので、早く戻れたときは駅で相談してみると良さそうです。

富山から新幹線に乗り、敦賀でサンダーバードに乗り換え。18時頃に大阪へ到着し、1泊2日の旅が終わりました。

ホテル立山の宿泊は終了。これから室堂に泊まるなら

ホテル立山の宿泊事業は終了しましたが、室堂周辺には他にも宿泊施設があります。 室堂に泊まって朝夕の景色を見たい場合は、次のような選択肢があります。

施設室堂ターミナルからのアクセス特徴
立山室堂山荘徒歩圏(最も近い)立山側の眺望。登山の拠点にも
みくりが池温泉徒歩約12〜15分(夏道)標高約2,410m。日本最高所の源泉かけ流し
らいちょう温泉 雷鳥荘徒歩約30〜40分標高約2,370m。温泉大浴場
雷鳥沢ヒュッテ徒歩約40分温泉あり。山小屋スタイル
一の越山荘登山道を約1時間立山登山の拠点

いずれも営業期間・料金・予約方法が施設ごとに異なり、年によっても変わります。必ず各施設の公式サイトで最新の情報を確認してください。

また、室堂に泊まらず、立山駅周辺や富山市内に前泊・後泊する 方法もあります。始発でアルペンルートに入りたい場合は、この形も有効です。

先に知っておきたいこと

ホテル立山はもう泊まれない?

はい。2026年8月31日の営業をもって宿泊事業を終了しました(最終宿泊は8月30日チェックイン分)。ただし室堂ターミナルのレストラン・売店は営業を続けています。

星野リゾートとしていつ再開する?

建物を星野リゾートが取得したことは公表されていますが、再開の時期や形態は発表されていません(2026年9月26日時点)。

ホテル立山の予約はどうやって取った?

予約開始日の4月1日10時に公式サイトで待機しましたが、人気日程はすぐに埋まりました。最終的に、旅行会社(JTB)が確保していた枠から予約できました。

立山黒部アルペンルートは日帰りできる?

日帰りも可能ですが、大阪から往復する場合はかなりの強行日程になります。室堂と黒部ダムの両方をゆっくり見るなら1泊が現実的です。

室堂から黒部ダムまで往復どのくらいかかりますか?

乗り継ぎだけで片道約40分。ダムでの滞在時間を含めると、往復で1時間20分〜2時間程度を見ておくと安心です。

7月でも防寒着は必要?

必要です。標高2,450mの室堂は平地より15℃前後低く、7月初旬でも散策路に雪が残っていました。長袖と防風性のある上着は用意してください。

黒部ダムの観光放水はいつ行われてる?

例年6月頃から10月頃です。年によって期間が変わるため、黒部ダム公式サイトで確認してください。

雷鳥は本当に見られますか?

野生の鳥なので確実ではありませんが、今回は7月初旬の夕方、みくりが池周辺で見ることができました。双眼鏡か望遠カメラがあると観察しやすいです。

まとめ|移動は大変。それでも行く価値のある場所だった

今回の旅を振り返ると、印象に残ったのは次の点です。

  • ホテル立山:標高2,450mの山岳ホテル。宿泊事業は2026年8月で終了したが、最後に泊まれて良かった
  • みくりが池:霧が晴れていく過程が幻想的だった
  • エンマ台:硫黄の臭いで、火山の上にいることを実感できる
  • 雷鳥:偶然の出会い。双眼鏡を持っていけばよかった
  • 黒部ダム:観光放水に虹がかかり、この旅で一番の景色に

一方で、立山黒部アルペンルートは乗り継ぎが多く、移動時間が長い旅程です。「楽な旅行」とは言えません。大阪から向かうと、往復だけでかなりの時間を使います。

それでも、実際に訪れてみると「時間をかけてでも行って良かった」と思える場所でした。何より、両親にも満足してもらえたのが一番の収穫です。唯一の心残りは、一番楽しみにしていた星空が見られなかったこと。だからこそ、またいつか訪れたいと思っています。

ホテル立山の宿泊は終わってしまいましたが、室堂と黒部ダムは今も変わらずそこにあります。 迷っている方は、ぜひ一度訪れてみてください。写真だけでは伝わらない「山の上に来た」という感覚を味わえると思います。

室堂に泊まる旅を計画するなら

室堂の宿は数が限られ、夏のハイシーズンは早い段階で埋まります。日程が決まっているなら、先に空室を確認しておくのが確実です。前泊向けの立山駅周辺・富山市内の宿も同じページから探せます。

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